中国のメディア「流動日報」が「ポケモンGO」のパクリアプリを紹介して話題になっている。
↑『山海経図絵全像』Wikipediaより
タイトルは「山海經 GO」。山海經(せんがいきょう)とは前4世紀〜3世紀頃の中国古代に多くの人の手によって加筆されて成立した最古の地理書である。地理書といっても地図ではなく、中国各地の妖怪や神々などを記したもので、日本でも江戸時代には流通していたという歴史がある。
↑ロード画面のギャラドスに雑に妖怪をのせただけ
現在ベータ版であるとされる「山海經 GO」は清々しいほど「ポケモンGO」をパクったインターフェイス。これは、わざと雑にコラージュを作って笑いを誘う“クソコラ”の匂いがプンプンしてくる出来である。
これがクソコラとして優秀なのは、ポケモンの代わりに配された中国の妖怪達。素っ裸で愉快に踊るものやロード画面に雑に乗っけられた鳥の妖怪、『山海経図絵全像』から引用されている女媧など、どこから画をひっぱってきたか分からないが、複数の絵師に適当に発注したかのような、ゆるかわ・キモカワキャラが続々と登場している。
そして無駄にこだわって面白いのが、マップが中国の古代地図になっている点とモンスターボールが孫悟空の頭を締め付けていた緊箍児(きんこじ)に変換されていること。女媧を捕まえたキャプ画では、首に緊箍児が引っかかるというシュールでクスリと来る画になっている。
↑これが
ここまで紹介しておいて気がついたのが、「これアプリとしてリリースされないな」ってこと。Googleの撤退によりGoogleマップが提供されない中国では「ポケモンGO」のリリースが絶望的なため、それを嘆いた中国のポケモンファンによる“犯行”の線が高そうだ。
(画像は流動日報より)