PSVRのメリット・デメリットコントローラーは見えるのか？

2016年9月27日 PS4・PS3 総合

10月13日発売の「PlayStation VR」（PS VR）。3次予約も完売続出となり、ゲーム業界だけでなく、広く注目を集めているバーチャルリアリティ体験デバイスだ。ソニーが持てる技術を注ぎ込んだマシンではあるが、発売前のスペック情報や実際の体験談などからメリット・デメリットが浮かび上がっている。コントローラーは見えるのか？という素朴な疑問も含めて解説していきたい。

メリット

安い

海外で発売された本格的なVR用のヘッドマウントディスプレイ「Oculus Rift」「Vive」が10万円前後するのに対し、PS VRの専用カメラ付きのセット「PlayStation®VR PlayStation®Camera同梱版」は4万9980円（税別）と安価。新型PS4：2万9980円（税別）と一緒に買っても8万円ちょっとというお値段だ。

圧倒的な没入感

通常のゲームとは異なり、VRゲームは3D世界に自分がいるような感覚で進む。目の前の美少女との距離は触れられるほど近く、FPSゲームでは臨場感たっぷりのバトルが楽しめ、ホラーゲームでは心から震える恐怖体験ができる。

シネマティックモード

映像コンテンツや映像配信サービスアプリを迫力の映像で楽しめるモード。仮想空間内にスクリーン（大中小が選べる）があり、自分だけの映画館が持てるという感覚だ。ゲームプレイだけでは無く、映画などの映像コンテンツ、シェアプレイやLive from PlayStationなどのソーシャル機能、｢torne(トルネ) PlayStation4｣で録画した番組の視聴も可能だ。

多くのローンチタイトルを予定

PS VRがいかに優れてた仮想現実の世界をみせてくれても、それを活かすゲームがなければ宝の持ち腐れになってしまう。その点、PS VR発売日の10月13日には、『サマーレッスン：宮本ひかりセブンデイズルーム』『初音ミクVRフューチャーライブ』『Eagle Flight』『バットマン:アーカムVR』『THE PLAYROOM VR』『PlayStation VR WORLDS』『RIGS Machine Combat League』『Until Dawn: Rush of Blood』などのタイトルが同時発売される。

ジャンルも美少女ゲーム、ライブ鑑賞、パーティゲーム、フライトアクション、ホラーシューティング、FPSと幅広く揃っている。

また、世界230以上のゲーム開発会社がPS VR用のソフトを開発しているので、発売からしばらくは飽きること無く遊べそうだ。

装着感の高さ

ヘッドバンドで頭に固定するPS VR。ヘッドバンドは頭の大きさに合わせられるよう調整ダイヤルが付き、おでこ部分が柔らかくクッション性の高い素材を使い、鼻が収まるカバーまであり、ベストなフィット感でゲームを楽しめる。

メガネをしたままでOK

視力の悪い人が一番気になっている点かもしれないが、PS VRの内部設計は空間を広めに取っているので、眼鏡を着用したままでも利用できる。

デメリット

アダルトゲームへの制限

ソニーのPS VRのゲームは「コンピュータエンターテインメントレーティング機構 (CERO)」の審査を通らなければならないため、アダルトビデオのような過激なアダルトコンテンツ・ゲームは販売できない。『サマーレッスン』のように、美少女を見てコミュニケーションをとって満足というのが限界だろうか。

一方、「Oculus Rift」「Vive」などはPCゲームとして制限無くエロコンテンツを出せるのでその点では強い。

現実感の喪失

没入感が高いということは、現実感を失うということ。ゲームに没頭するあまり時間感覚を失い、睡眠時間も削られ、日常生活に支障をきたす恐れがある。常時寝不足で仕事にも身が入らなくなるかもしれない。基本家など閉鎖スペースで楽しむモノなので拡張現実（AR）を利用した「ポケモンGO」のような、周りの人々に迷惑をかけるようなことはないが、ハマりすぎると自分自身に一番ダメージを与えてしまうデバイスになり得る。

長時間プレイでの疲労感

VRヘッドセットの重さは約610g。いくら頭に固定されているとは言え、610gを頭に付けて、上下左右に振り続けたら絶対首にダメージが来るはず。没入感による長時間プレイによる精神の疲労に加え、身体的なダメージには十分に注意したい。

眼・視力に対する影響が未知数

VRヘッドセットはモニターが目の前。そのような状況でゲームや映像コンテンツを見続けることによっての目や視力に対する影響はどうなのだろうか。これは発売されて数ヶ月、数年後に顕在化する問題かもしれない。

品薄で手に入らないかも

既に3次予約も完売となり、発売日の10月13日にお店にいっても買えるかどうかわからない状態。素晴らしいデバイスでも手に入らなければ遊びようがない。

3D酔い

これはPS VRに限った話ではないが、3D空間やVRゲームをやると一定数の人は3D酔いを起こす。慣れれば解消できる人もいれば、まったく慣れない人もいる。こればかりは、技術面というより個人の特性なのでいかんともしがたい。

コントローラーはどう見える

PS VRを装着すると現実のコントローラーは見えなくなる。コントローラーを見ながらゲームをやる人はいないだろうが、いざという時にボタンを確認してから入力するというような人にとっては一抹の不安かもしれない。

ただ、コントローラーの位置を正確に把握するトラッキング機能が付いたモーションコントローラーなら、ゲーム画面内でも正確に位置が再現されるため、違和感は少なくなると思われる。モーションコントローラーは縦長な形状の「PlayStation Move(PS Move)」、自動小銃型の「PS VR エイム・コントローラー（Aim Controller）」などが発表されている。

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